さて、長々と下準備について書いてきましたが、今回は実際の録音作業です。
改めて紹介いたしますが、ドラムの係長さんです。
強面ですが、実に気遣い名人でSUKIYAKIメンバーの唯一の良心と言っても過言ではないでしょう。
また、メンバーの中でも彼が唯一海外ライブ経験者で、今回の韓国ライブも彼の働きが無ければ実現しなかったと思い
ます。
ドラムについては音もまた繊細で、クレバーではあります。自由奔放で「巧い」と感じるタイプではありませんが、ドラムに
求めるクレバーさが備わったドラマーです。
さて、そして肝心の録音ですが、下準備の長さに反比例してすんなり終わりました。練習も兼ねてマイク調整の間叩いて
貰
いましたが、どのテイクも甲乙付けがたい安定したドラムでした。
とはいえ、そこまで簡単に録音出来た訳でもないので詳細を書かせて頂きます。
1TAKE:モニターにクリック音と原曲を出力してましたが、原曲にどうしても耳がいってしまうので原曲をかなり下げリトライ。
2TAKE:なんとなく音の強弱でリズムがヨレてる感じがするのでリトライ。
ちなみにプレイヤーには今のは駄目だったからもう一度とか言うと角が立つのでレコーディング現場ではNGですよ。
今回はマイク位置を直したのでもう 一度録音する旨を伝えて納得出来るトラックが出来るのを見守りました。
3TAKE:おかげで先程よりも断然良いトラックが出来ました。
時間があればもっと何度も叩かせて最高のトラックを残したくはありますが、中々時間というものは自由にはならないので難し
いところです。
また、録音を聴いてみてどの程度なら後で修正が利くとか他パートが入れば気にならなくなるとか判断しなくてはなりませんが、
そのさじ加減も難しいところです。多分2TAKE目のトラックでも完成した曲からは演奏者自身じゃないと善し悪しの判断なんて無
理だと思いますが、それでも時間が許す限り良いトラックで備えておきたいものですしね。
というわけで、、>>音源mp3<<
こんな感じになりました。
シンバル系の残響が思った以上に酷くて悔やまれます。
やはり腰掛けや毛布は持ち込んでデッドな空間を作るのは必要ですな。
今回はスタジオの構造上オーバートップのマイクを離せなかったのも敗因かと。。
反省は後でまとめてやるとして次回はお待ちかねのベース録音です。